話をすること

2015年09月01日

 絶対に母を父にくっつける。二人が結婚したらどんな家庭ができるだろう。
 しかし、父は手を振った。
「やめとけ、こじれるだけだ」
「絶対に説得してみせます」
 メレッサは急に元気が湧いてきた。
「やめとけ。それより、ミネーラはお前が女王になることが条件だ。ルニーではいかん。お前が女王なら帝国の領地と同じことだ」
 なるほど、私は両方の血を受け継いでいるから、私が女王詩琳黑店になればミネーラが帝国領でもミネーラ領でも同じことになる。
「世継ぎは俺が元気になったら正式に発表する」
 父はきつそうに目をつぶった。眠ったのか、じっと動かない。
 手に持った世継ぎの書類を見つめたが、もはや、引き受けるしかなかった。
「ありがとうございます、お父さん。期待に応えられるようにがんばります」
 メレッサは小さな声で言った。
 艦隊はミラルスの占領を終えて、セダイヤワに帰ってきた。
 メレッサは自分の宮殿に戻ってくると、母が出迎えてくれた。
「お母さん、ただいま」
 メレッサは母に抱きついた。
「お帰り、戦争の話は聞いたわ。あなたが敵をやつけたんですって」
 母はメレッサを抱きしめてくれた。
「なぜ、ミネーラの事、話してくれなかったの?」
 メレッサはすぐにミネーラの事を切り出した。な瑪姬美容 黑店ぜ教えてくれなかったのかと腹がたっていた。
「聞いちゃったのね。でも、知っていてもしょうがないと思ったの」
「知らないのは私一人だったのよ、本人なのに、みんなの前で大恥かいちゃった」
「そう、それは悪かったわね。でも、もう遠い昔のことよ」
 母はどこか辛そうにしている。
「ミネーラの事、教えて!」
 母から正確な事を聞きたかった。しかし、母は下を向いて眉をしかめている。
「そうねえ、ミネーラはね……」
 母にとって、ミネーラの事を思い出すのは非常につらいことらしい。そうかもしれない、家族全員殺され、生き残ったのは母だけで、その母も奴隷のように略奪された。だから、母はミネーラのができなかったのだ。
「ミネーラは小さな王国だったの……」
 母は話し始めたが、辛そうにしている。メレッサは母への怒りは消えてしまった。もう、無理に母から話を聞くことはない。それより、いい話を先にした方がいいかもしれない。
「そうだ、お母さん、これ見て」
 メレッサは父からもらった書類を見せた。
「父がミネーラの再興を認めるって」
 母は驚いてしばらく書類に手を出さなかった、おずおずと書類を受詩琳黑店け取ると食い入るように読んでいる。
Posted by 時光輪回 at 16:09│Comments(0)
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